【Amazon広告】 ターゲティングの種類と有効な設定方法について

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目次

これまでの記事でAmazon広告のはじめたての方には、 スポンサープロダクト広告のオートターゲティングを勧めていましたが広告を出すことに慣れてきたなら、 最適なタイミングで適切なユーザーにリーチできるように、 ターゲッティングを上手に設定し広告効果をさらに高めていきましょう。

「どんなターゲティングが利用できるのか」 「オートターゲッティング以外も活用したい」 「ターゲッティングの活用方法がわからない」 この記事では、そんな方達に向けてAmazon広告の「ターゲティング」について解説します。

キーワードターゲティング

広告の形態によって利用できるターゲッティングは異なってきます。 まずは最も多くの方が利用されているであろうキーワードターゲティングから解説していきます。 スポンサープロダクト広告やAmazon広告自体についてまだよくわからないという方は、先にこちらの記事を参考にしてください。

キーワードターゲティングとは

【対象となる広告】 ・スポンサープロダクト広告 ・スポンサーブランド広告 キーワードターゲティングでは、希望するキーワードに入札して、検索結果や商品詳細ページに広告対象商品を表示することができます。 (例:「化粧水」で検索したユーザーに自社の商品を表示させることが可能。) いわゆるオークション形式のクリック課金型広告で入札額が高い広告主の商品が表示されやすくなっています。

キーワードターゲティングの設定方法

広告商品が「化粧水」の場合、キーワードとして化粧水に関連するワードを入力しましょう。 キーワードはスペース区切りで複数の単語を組み合わせることができます。 何をキーワードとして設定していいかわからないという方は、 まずAmazonの検索窓に商品の核となるキーワードを入力してください。

サジェストと呼ばれる検索候補が表示されるのでこちらを参考にキーワードを設定しましょう。 また、化粧水と同時に購入が考えられる「乳液」「洗顔」といったキーワードに設定するのも一つの手段になります。

マッチタイプについて

Amazon広告にも他のリスティング広告と同様に 「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」マッチタイプを選択できます。 それぞれのマッチタイプで設定したキーワードの表示範囲を絞り込んでより効果的な入札が可能となっています。 少々ややこしいですが、理解しておくと無駄な広告費を抑えて広告効率アップさせることができるようになります。 目的に応じて使いこなせるようにしましょう。

部分一致

部分一致では、設定したキーワードを一部でも含んでいる検索ワードに対して広告が表示されます。 キーワードが含まれていれば語順も関係ありません。さらにはキーワードに関連する語句に対しても広告が表示されます。 少ない設定で広範囲への露出が可能ですが、その分関連性の低い商品にも表示されてしまう可能性が出てくるので費用対効果の面でみると他に劣るでしょう。

そのため2語以上組み合わせたり、除外キーワードの設定など活用できると有効なマッチタイプです。 (例) キーワード「化粧水 人気」 マッチタイプ部分一致で入札で表示されるキーワード ・「化粧水 人気」 ・「化粧水 メンズ」 ・「オーガニック化粧水」 ・「化粧水容器」 ・「美容液」 ・「シャンプー」 ・「人気 冷蔵庫」 ※「シャンプー」などあまり関連性のないキーワードもAmazonシステムに関連があると判断されてしまったり、”人気”が含まれているため「人気 冷蔵庫」など全く関連性のない商品が表示される可能性があります。

除外キーワード設定を上手く使う、あまり広すぎるキーワードを設定しないなど注意をしてください。

フレーズ一致

フレーズ一致では、設定したキーワードを一つの固まったフレーズとして解釈されます。 設定したキーワードと検索語句が、語順通りに一致する場合のみ広告が表示されます。部分一致のように類語・関連語は対象とせず、余計な語句が間に入った場合も広告が表示されません。 部分一致よりも狭い特定の範囲にリーチできるので無駄な広告費が抑えられますが、その分インプレションの面では部分一致には劣ってしまいます。

  •  (例) キーワード「化粧水 人気」 マッチタイプでフレーズ一致入札した時の検索ワード・「化粧水 人気」○表示される
    ・「化粧水 メンズ 人気」×表示されない(間に設定してないワードが入ったため)
    ・「化粧水 人気 メンズ」○表示される

完全一致

完全一致は、設定したキーワードのみが表示対象となります。 範囲は最も狭くなりますが、その分関連性が高くなるため、設定したキーワードに対しては表示されやすくなります。 範囲が狭くなってしまうので、検索ボリュームのない語句を設定すると効果を発揮できません。 特定のワードに対してドンピシャで広告を出したいときに効果的です。

オートターゲッティングなどで、すでに効果があることが分かっているキーワードなどは完全一致に設定することができます。 (例) キーワード「化粧水 人気」 マッチタイプで完全一致入札した時の検索ワード ・「化粧水 人気」○表示される ・「化粧水 人気 メンズ 」×表示されない(語順は正しいが、設定してないワードが入ったため)

キーワードターゲティングはこんな人におすすめ

特定の検索ワードで調べたユーザーに対して商品を見せたい方にオススメのターゲッティング方法であり、最もコンバージョン率の高い顕在層へとリーチ可能なため、Amazon広告を始めて設定する方もコチラから始めるといいでしょう。

商品ターゲティング

【対象となる広告】 ・スポンサープロダクト広告 ・スポンサーブランド広告 ・スポンサーディスプレイ広告 商品ターゲティングには「カテゴリー」「個々の商品」の2種類あり、それぞれを解説していきます。

商品ターゲティング:カテゴリー

カテゴリーは、広告を出したい商品に対して、関連性が高いとAmazonに推奨されたカテゴリーをターゲットとして設定できます。 例えば、釣竿を売る場合、ルアーやリールなどのカテゴリーをターゲティングすることが可能です。

さらに、特定のブランド、価格帯、評価、プライム配送の利用資格などの商品属性でもカテゴリーのターゲットを絞り込むこともできるので、自社商品と比較されやすい似た価格帯の競合となりうるブランドをターゲティングもできます。 また、自社商品よりレビュー評価の低い商品だけをターゲティングすることも有効な方法です。 自社の商品がどういった場所で広告表示されれば購入されやすいかを考えて、カテゴリーをターゲティングしてみましょう。

商品ターゲティング:個々の商品

個々の商品では、その名の通り個々のASIN単位でターゲットを設定できます。

ここの商品をターゲットにすることで、競合商品の商品詳細ページに広告を出稿することも可能です。

※商品ページの下部に位置する「この商品に関連する商品」の枠です。 自社の商品のASINに広告を出すことで、 「新商品販売時のブースト」や「競合から自社商品を守る」といった戦略を取ることも可能になります。

■商品ターゲティングはこんな人におすすめ

自社の類似商品をターゲットにしてクロスセルしたい場合や、自社新商品の認知度UP・販売促進、 競合の類似商品やカテゴリをターゲットにして販売促進競合から自社商品を守りたい場合に有効なターゲティングになります。

Amazonオーディエンス

【対象となる広告】 ・スポンサーディスプレイ広告 オーディエンスによるターゲティングは、ユーザーのライフスタイルや興味、ライフイベント(引っ越しや結婚)を元に配信する手法です。 Amazon内でユーザーの閲覧履歴や購入履歴などに応じて多くの興味関心カテゴリーを分類しており、その中からターゲティングしたいカテゴリーを選択してターゲティングすることができます。

  • ライフスタイル 購入履歴や閲覧履歴に基づき特定のライフスタイルの好みをもつ可能性のあるユーザーにリーチ。 例:「トヨタ自動車所有者」、「猫を飼っている」、「家に赤ちゃんがいる」、「健康志向が高い」
  • 興味 購入履歴から特定のカテゴリーに対して継続的に関心を持っている可能性をもつユーザーにリーチ。 継続的に関心を持っているユーザーにリーチできるので入門用というより中・上級者のマニア向けの商品などに対して効果を発揮します。
  • ライフイベント 直近3ヶ月or1ヶ月以内に引っ越しや結婚などによって住所が変更されたユーザーに対してリーチ。 引っ越し後に必要になってくる家具や家電に対して有効なターゲットとなります。
  • インマーケット 興味のターゲットでは、継続的な購入者に対してリーチしていましたが、インマーケットでは購入履歴だけではなく、閲覧履歴も含めて特定のカテゴリーの商品を購入しそうなユーザーに対してリーチします。

Amazonオーディエンスはこんな人におすすめ

自社商品をクロスセルさせたい場合や商品に対して狙っている層が何に興味があるかデータや予測が出ている場合に有効なターゲティングです。

基本的にカテゴリをターゲットとするのでどうしても少し露出範囲の広いターゲティングとなってしまいます、コストパフォーマンスの面を考慮するとキーワードターゲティングの方が効率が良いので、予算に余裕がある場合に運用開始することを推奨いたします

閲覧・購入リマーケティング

【対象となる広告】 ・スポンサーディスプレイ広告 過去7-90日間(選択可能)に広告対象の商品や類似カテゴリの商品を閲覧・購入したユーザーに対してリーチ可能なターゲティングとなります。 カート落ちの改善や、セールキャンペーン時、定期的に必要になる消耗品に対して有効なターゲティングとなります。

まとめ

最後までお付き合い頂きありがとうございます。 Amazon広告の強みはリーチしたい特定のユーザーに高い精度でリーチできるほど細かいターゲティングが可能な点です。 ターゲティングを理解し、うまく活用することで無駄を減らしてACoSの抑制を目指していきましょう。 広告や売り上げのデータを定期的に取得し、検証することで傾向を把握することも大事になってきます。

自社の商品がどのようなターゲットを想定しているか、またそのターゲットはどのようなターゲティングに当てはまるかを予測を立て都度検証しながら設定を進めてみてください。

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