AIによるAmazon広告運用自動化ツールとしてのアマトピアの活用法
目次
この記事ではAmazon統合支援ツール「アマトピア」の機能の1つ広告運用機能の活用方法を紹介しています。
多くの広告代理店が広告運用業務の1つとして行っているAmazon広告の運用業務ですが弊社では自社開発のAIソフトを用いて運用を行っています。
広告はターゲット×オファー×クリエイティブと表現されることがありますがクリエイティブというのは請求・コピー・表現・写真などに該当する部分でAmazonスポンサープロダクト広告では商品画像は使えるものの白背景のものに限られますしその他キャッチコピーなどは入れることが出来ません。
つまりクリエイティブの部分をいじることが出来ない広告なのです。
そうなるとターゲットとオファー(価格をはじめとする消費者への条件の提案)しか変更することが出来ません。
広告をかけた際のコンバージョン率は商品ページの販売価格が相場と比べて高いか低いかで変わってきますが広告そのものでオファーをいじることが出来ないので人が介在する部分は少なく結局適切なターゲットに適切な価格で広告を出す、という部分に集約するためただの最適化作業になります。
創造性の面では人間の方がAIより勝っていますしこれからもしばらく負けることはないと思いますが最適化という作業に関してはどの分野でもAIが上回っています。
そのためAmazon以外のクリエイティブが関わる広告に関しては人の介在する余地が残されていますが特にAmazonスポンサープロダクト広告に関してはAIを使った運用を選択するのが合理的な判断と言えるでしょう。
国内外のAmazon広告の自動運用に使用可能です。
元々広告代理店のために開発した機能でしたが現在は個人、中小企業の利用者が大幅に増えています。
AIモードについて
AIモードではCVRやクリック数、インプレッション数、Acosなどのデータに基づき入札価格の調整やキーワードの除外、マッチタイプの変更などを自動で行ないます。
設定する必要があるのは1日あたりの予算と入札戦略のみです。
設定後はsku単位で入札価格の調整やキーワードの調整を自動で行うため、それ以外は何もする必要はありません。
広告運用レポートパネルで運用結果を見るだけです。
AIによる運用ログも全て記録されます。
当社比で元々大手広告代理店にいた運用担当者が手動で運用する場合と比べて87%の確率でAIでの運用の方がパフォーマンスが良くなっています。(2020年3月時点)
日時設定
特定の日時や曜日限定で広告予算の増加やキーワードに対する広告費の増減が可能になっています。
土日はもちろんプライムデーや祝日のゴールデンタイム18:00~22:00には商品が売れやすく広告費のピークをそこに持っていくべきですが一般的な広告代理店や広告運用ルールではそこに対応できていません。
アマトピアではAIで一番売れやすい時間に最適な広告費に設定されるようにしています。セミオートモードで売れやすい時間に合わせて自社で戦略を設定することも可能です。
パフォーマンス向上の為に常に改良を行なっていますがCVRなどは入札戦略だけでなく商品ページの出来やレビューの質が大きく関係する為マニュアルで運用した方がいいケースも出てきます。
現在はAIでの運用、マニュアルでの運用を併用できるようになっているため特定の商品だけAIモードで運用し特定の商品だけ自分で決めたルールで運用することが可能です。
そのため自分なりのルールに基づいて入札を行いたいという場合は一部マニュアルで運用することになるため以下を参考にしてください。
セミオートモードについて
自動入札設定
広告運用ツールでは広告費、利益、インプレッション数、クリック数、クリック単価、クリック率、注文数、コンバージョン率、Acosなどをトリガーに広告費の増減を自動で行うことが可能です。
例:インプレッション数1000以上で入札価格5%減少
トリガーの条件判定は一定時間ごとに複数回行うことも一度だけ行うことも可能です。
複数回行う場合は
6時間経過後インプレッション数1000以上で入札価格5%減少
24時間経過後インプレッション数1000以上で入札価格5%減少
72時間経過後インプレッション数1000以上で入札価格10%減少
のように設定することで複数回広告価格の変動を行うことが可能です。
また最低価格や最高価格を入力することが出来るので思わぬ入札価格の変化を防ぐことも可能です。
トリガーは複数のものを掛け合わせることが出来るのでインプレション数1000以上かつコンバージョン率1%以下で広告費20%減少、といったルールを設定することも出来ます。
なお入札価格の末尾を設定した価格に繰り上げることが可能なので一般ユーザーが設定しがちな0円や5円などのキリのいい数字を避けて入札を行うことが可能です。
自動キーワード設定
自動入札設定同様広告費、利益、インプレッション数、クリック数、クリック単価、クリック率、注文数、コンバージョン率、Acosなどをトリガーにマッチタイプの変更やキーワードの除外を行うことが可能です。
例:インプレッション数1000以上かつAcoS15%%以上でキーワード除外
インプレッション数が一定値に達するまではデータ採りが必要なのでインプレッション数1000以上かつAcos15%以上でキーワード除外やコンバージョン率1%以下でキーワード除外、コンバージョン数1でキーワード追加(マッチタイプを完全一致に変更)などのルール設定を行うのが基本戦略となります。
広告レポートのグラフ表示で効果を確認
AcoS(広告高売上比率)の値を下げ利益を増加させるようにAIで運用していますがその結果をすぐに確認することが可能です。
他にもクリック率が低い広告の出稿やCVRの低いキーワードでの広告出稿の停止、キーワードの発掘等を自動で行っておりその結果も確認可能です。
自動広告運用の動作履歴を確認可能
実際にどのようにAIが動作しどの広告グループの価格が変更されたか、どのキーワードが追加・削除されたかなどの履歴を全て確認可能です。
複数アカウントの管理が可能
アマトピアではAmazonの広告の編集権限を付与してもらえば他社のアカウントの運用も行うことが出来るためコンサルティングや広告運用代行業務に活用されている企業様が数多くいます。
Amazon広告の自動運用化ツールは一般的に広告代理店が開発を行っており業界の慣習からツールの利用料を広告費の20%としている企業が多いですが弊社では定額で提供しているため他社に広告運用代行サービスを提供している企業様にもおすすめです。
CVRについて
Amazon広告は白背景で掲載されるため一般的な広告と異なり広告自体でCVRを上げることは基本的にはできません。(サムネイル中に占める商品画像の割合を大きくするなどでCVRを多少上げることは出来ます)
CVR自体は商品ページの出来に依存するため商品ページの改善を行わないまま広告を運用してもいい結果が得られないことがありますので先に商品ページの改善やレビュー対策を行うことを推奨しています。