Amazon広告運用のコツ教えます。抑えておきたいポイントを解説【Amazon広告入門】

Amazon広告

目次

「Amazon広告の出し方がわからないよ」という方がいらっしゃいましたら以下の記事を参考にしてみてください。

今回は次のステップとしてAmazon広告を運用していく上で抑えておきたいコツ(初級編)について解説していきたいと思います。

「広告の運用を開始したはいいものの次に何をしていいかわからない」 「とりあえずオートだけで広告を回している」 「キャンペーンマネージャーのデータの見方がわからない」 こんなお悩みを持っている方は、ぜひご一読いいただければと思います。 もう少し発展的な内容に触れたい方はこちらの記事をオススメいたします。

それでは早速みていきましょう。

Amazon広告運用のコツ1:実際に検索してみよう

まずは広告を出しているキーワードでAmazonで検索してみましょう。

自社の商品はどのあたりに表示されたでしょうか? (何度か試しても表示されない場合は何か設定が間違っている可能性があるので見直してください。) 大事なのは1ページ目に表示されたかどうかです。

Googleの検索結果でも1ページ目のクリック率85%以上(STRIX社調べ)となっていて、2ページ目を以降のクリック率は極端に下がっています。 つまり、売上が発生する商品のほとんどは1ページ目の商品です。

1ページ目に表示されないようであれば入札価格を調整してみてください。 1ページ目に表示されているのにもかかわらず、コンバージョン率が悪くROASが悪化してしまっている場合は、広告に問題があるのではなく商品ページ自体の見直しが必要になってきます。

Amazon広告運用のコツ2:入札価格の変更はこまめに

近年では弊社のクラインアントを始めに動的に入札価格を変更しているセラーが増えています。

そのためAmazonが推奨する入札価格に設定しているだけでは商品を効率よく売れない時代となっています。 (Amazonの推奨入札価格はカテゴリの平均入札価格から算出しているだけなのであまり意味がありません。)

頻繁に設定をいじるのが面倒だという人もAmazonプライムデーやタイムセール時などトラフィックが多くなるイベント期間については、出来るだけ毎日調整を行ってください。プライムデーは数時間おきにでも構いません。

プライムデーやタイムセール時はライバルセラーのセール用在庫切れなどかなり流動性が高く、市場がダイナミックに変化します。 こまめに設定を見直し、販売機会を損なわないよう気をつけましょう。 長期的なデータを取りたい場合はデータ取り用の別キャンペーンを作成することも選択肢の一つです。

Amazon広告運用のコツ3:除外キーワード設定を活用しよう

広告を始めたての方はおそらくオートターゲッティングで広告を出されていると思います。 実際に本ブログでも初心者がまず始めるにはオートターゲティングをオススメしています。

オートターゲッティングでは自動で網羅的なキーワードに対して広告を出してくれるので、どうしても無駄な広告が出てしまいます。 例を挙げると、化粧品に対してオートターゲッティングで広告をかけると”シャンプー”、”歯磨き粉”というキーワードで広告を出してしまったり。 それがプラスに働くこともあるのですが(後述)、そういった関連性の低いキーワードは売上に対する費用対効果は低くなります。 そこで無関係なキーワードに関しては除外キーワード設定していきましょう。

オートターゲッティングの除外キーワード設定は意外と面倒で忘れがちです。 無関係なキーワードの他にも無関係な商品に広告が出されてしまうこともあるので確認してください。 もちろん無関係な商品に対しても除外設定できるので活用してください。

■ネガティブキーワードの設定方法

除外キーワード(ネガティブキーワード)設定方法についてみていきましょう。

広告キャンペーンマネージャーから対象の広告キャンペーンを選択します。 今回はわかりやすく“スポンサープロダクト01”という名称のキャンペーン名を利用しています。

続いて広告グループをクリックしてください。

次はネガティブターゲッティングではなく、“検索用語”をクリックします。

こちらの商品はビタミン系のサプリメント商品の一部抜粋なのですが、 「つめみずむし治療薬」「こうせいぶしつ飲み薬」「かゆみどめ飲み薬」など、 関係のないキーワードに対して広告をかけてしまっていることがわかります。

無関係なキーワードだけでなく広告成績の悪いものも除外できるとさらに良いです。 (広告データの見方については次回以降配信して参りますのでもうしばらくお待ちください。) マニュアルターゲッティングの場合はこの画面から除外キーワードに設定できるのですが、 オートターゲッティング広告の場合は現状この画面から除外キーワードに設定することができません。

非常に不便ですが、メモ帳などにコピー&ペーストしておきましょう。

コピーができたら左の“ネガティブキーワード”>“除外するキーワードを追加”をクリックします。 (商品単位で除外したい場合はASINをメモして上部のネガティブ商品から追加してください。)

最後に、“除外キーワードの完全一致”、もしくは“除外キーワードのフレーズ一致”を選択して、 先ほどメモしておいたキーワードを一行に1キーワードになるように貼り付けてく保存してください。(2単語で1つのキーワードとする場合は一列に2単語) 「除外キーワードの完全一致」は名前の通り、入力した除外キーワードに完全に一致するキーワードのみを除外します。

「除外キーワードのフレーズ一致」は入力したキーワードプラスαで検索されたものも除外することができます。 狭い範囲を除外したい場合は「完全一致」、 広範囲を除外したい場合は「フレーズ一致」を選択すると良いでしょう。 今回の場合は、飲み薬などある程度関連がありそうなものは除外したくないのでネガティブキーワードから外して 除外したい単語(「つめみずむし」、「こうせいぶっしつ」、「かゆみどめ」)のみを入力してフレーズ一致にしました。 除外キーワードを活用して無駄な広告を減らし費用対効果を増大させていきましょう。

Amazon広告運用のコツ4:オートターゲッティングからマニュアルに

まずはじめにオートターゲッティングから広告運用をはじめるよう勧めてきましたが、 オートターゲッティングだけではそのうち頭打ちになってきてしまいます。 キーワード設定が要らず、お手軽でAmazon広告の入門としては最適なのですが、先ほどの項でも述べたように、オートターゲッティングでは無駄な広告もあり、キーワードごとに細かく入札価格を整えることもできず、マニュアルと比べると費用対効果は低いと言わざるを得ません。 広告に慣れてきたらぜひともマニュアル広告を出してください。

ではいったいどういったキーワードでマニュアル広告を出せば良いのでしょうか? その答えはオートターゲッティングにあります。

■キーワードはオートから抽出

オートターゲッティングを2-4週間程度回すとある程度信頼性のあるデータが取れてきます。 前述の無関係な商品だと思われるキーワードでも合わせ買い需要があったりと自分では思い付かないようなキーワードが取れてくることがあります。 (オートターゲッティングの検索用語は最大で直近の65日までしかみられないので注意。)

オートターゲッティング広告で売上が発生しているキーワードもしくはASINをメモして、マニュアル広告を出しましょう。 広告の出し方についてはこちらの記事を参考にしてください。

記事内ではオートについて解説していますが、該当部分をマニュアルにしてキーワードを追加するだけです。 入札価格についてはオートで売上があった価格を参考に費用と相談して決定してください。

マニュアルターゲッティング広告が適切に設定できるようになったら、費用対効果がぐんと上がるはずです。 もちろん随時価格の調整などは行なっていく必要があります。

Amazon広告運用のコツ5:オートターゲッティングでキーワード探し

マニュアル広告を出せるようになったからといって、オート広告を完全に止めてしまっていいかというとそうではありません。 Amazonの市場は流動性が高く常に変化してます。

売れていた商品が急に売れなくなってしまったり、その逆で全く売れなかった商品が売れるようになったり、成績が良かったキーワードでROASが急に悪くなったりした経験はないでしょうか?

オート広告を完全に止めてしまい新たなキーワード探しをやめてしまうとトレンドや急な市場の変化に対応できず、販売機会を損なってしまいかねません。 広告費用全体の10-30%程度はオートターゲッティングや新たな試みに割いていくのが理想的だと考えられています。

成熟したカテゴリや独自の入札戦略をお持ちの場合は必須ではありませんが、マニュアル広告へ移行後もオート広告を並行して出していくことをオススメします。

Amazon広告運用のコツ6:ロングテールキーワードを使ってみよう

広告を始めたばかりのみなさんがマニュアルでキーワード設定を行う場合、通常は検索しているユーザーの多い「ビックワード」をターゲットとして広告を出稿していることが多いと思います。

実際に弊社の広告運用代行サービスをご利用されるお客様の中にも数多く見受けられます。 ビッグワードというのは1単語もしくは2単語程度で構成される検索ボリュームの多いキーワードのことです。 (例「パジャマ」「パジャマ レディース」「パジャマ かわいい」など) 検索ボリュームの多いキーワードに広告を出すのは当たり前のことですが、その分、ビッグワードは競合も多く広告費が高くなってしまいます。

つまり、ビッグワードで検索上位に表示されるためには入札価格を高く設定する必要があり、結果として費用対効果は薄れてしまう傾向にあります。 そこで必要になってくるのが“ロングテールキーワード”です。

ロングテールキーワードとはビッグワードを複数組み合わせたり、ビッグワードとマイナーなワードを組み合わせる3単語、多い時には5単語から構成されるキーワードのことです。 (例:「パジャマ レディース かわいい」「パジャマ レディース プレゼント かわいい」など) オートターゲッティング広告のデータから実際に検索、クリックされているキーワードを拾い出し、それらを組み合わせて「ロングテールキーワード」を作成します。

■ロングテールキーワードのメリット

ロングテールキーワードは競合も少ないので入札価格を抑えて上位表示可能となります。 さらにビッグワードとより指向性の高いキーワードになるのでコンバージョン率が高くなりやすい非常にコスパの良いものになります。

※自社商品の強みや特徴に沿わないキーワードを入れてしまうと逆にコンバージョンは悪くなるので注意が必要です。 設定はやや面倒になってきますが、 ロングテールキーワードをうまく活用してこれまで取りこぼしてしまっていたであろう顧客を逃さないようにしましょう。

Amazon広告運用のコツ7:自社商品にも広告を。守りの入札戦略

こちらは少し余裕が出てきてからで構わないのですが、ぜひとも自社商品や自社ブランド名をターゲットとして広告を出していきましょう。 競合他社は、より多くのトラフィックを得るために貴社の市場シェアを減らして優位に立とうとしています。

具体的に何をしているかというと、競合他社はあなたの商品やブランド名に入札しているのです。これは決して稀なケースというわけではなく、

ごく一般的にとられている戦略です。 あなたのブランドでの検索キーワードで競合の商品が広告表示されるようになり、本来あるべき顧客が競合の商品をクリックする可能性につながってしまいます。

さらに、より多くの検索結果が広告で表示され、場合によっては、検索結果上部がすべて他社広告となり、自社ブランドの可視性がゼロになることも懸念されます。

これまでの入札が攻めの戦略、自社商品への入札は守りの戦略として覚えておいてください。 自社商品に対してどれくらい競合が広告をかけているかは実際にamazonで検索してみるとすぐにわかります。 他社の商品が上位表示されている状態はかなり勿体無い状態ですので、今すぐチェックしてみましょう。

まとめ

今回の記事では広告運用のコツ・入門編としてについて解説していきました。 最後までお付き合いいただきありがとうございます。 全てをすぐに実行する必要はありませんが、少しずつ慣れて広告成績をアップさせていきましょう。 わかりづらかった点などございましたら、ご意見いただればとできる限り次回以降解説させていただきますのでお待ちしております。

思うように成績が伸びない」「新たな人材を一から育てるのが大変」など広告運用をしていく上で何かお悩みなどある方はぜひ一度ご相談ください。 もう少し発展的な内容についてはこちらでも解説していますので、時間のある時にでも参考にしてみてください。

少しでも皆様のお力になれれば幸いです。 それではまた次回よろしくお願いします。

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