無在庫販売とは? 仕組みや違法性、やり方についても解説

アマトピア活用法

目次

無在庫販売とは

無在庫販売(dropshipping)は、商品を販売する際に自社の在庫を持たず、顧客の注文が入った後に仕入れ先(通常は卸売業者やメーカー)に商品を発注し、その商品を直接顧客に発送する販売モデルです。

無在庫販売の仕組み

無在庫販売は、商品を自ら保管・在庫管理することなく、顧客からの注文を受け取った後にサプライヤーやメーカーから商品を直接購入し、顧客に直接発送するビジネスモデルです。以下にその仕組みを簡単に説明します。

  1. オンラインストアの運営: 無在庫販売業者は、自社のオンラインストアや電子商取引プラットフォーム(例:Shopify、Amazon、eBayなど)を運営します。顧客はここで商品を閲覧し、注文を行います。
  2. 顧客からの注文受付: 顧客が商品を注文すると、注文情報が無在庫販売業者に送信されます。これには顧客の情報や注文内容が含まれます。
  3. 仕入れ先からの注文: 無在庫販売業者は注文を受けた後、サプライヤーや卸売業者から同じ商品を購入します。これには顧客からの注文に基づいた数量や配送先情報が含まれます。
  4. 配送: サプライヤーや卸売業者は、無在庫販売業者からの注文を受け取り、注文された商品を顧客に発送します。この際、無在庫販売業者のロゴやブランドは通常、商品パッケージや送り状には表示されません。

    代行会社を使う場合は代行会社に直接送りそこからエンドユーザーに送ってもらうことになります。
  5. 顧客サポートと返品処理: 顧客が商品を受け取った後、商品に問題がある場合や不満がある場合、無在庫販売業者は顧客サポートを提供し、必要に応じて返品や返金処理を行います。

このように、無在庫販売では在庫を抱えずに販売活動を行い、需要に応じて商品を仕入れることでリスクを最小限に抑えることができます。ただし、顧客サポートや品質管理などの面で慎重さが求められるため、効果的な運営が重要です。

無在庫販売の違法性

無在庫販売自体が違法であるとは言えません。多くの場合、顧客に明確な情報を提供し、適切なサポートや返金ポリシーを提供することで、合法的かつ倫理的な方法でこのビジネスモデルを運営することが可能です。

しかしAmazonなどの特定のモールで無在庫販売を行う場合モールのルールには反している可能性があります。実際多くのモールでは無在庫販売を禁止しています。

無在庫セラーにはリスクなく楽して稼ぐことができると考えるセラーも多く、そのような方は出荷キャンセルを繰り返し購入者に迷惑をかけモール自体の信用性を下げる存在なのでモール側が禁止して当然です。

しかし実態としては各モールに無在庫セラーは存在します。基本的に出荷キャンセルや出荷遅延などを繰り返さない限り無在庫販売を行なってもそもそも無在庫販売であることを気付かれないので実態としてはまかり通っています。

無在庫販売のやり方

安全に無在庫販売を行うには無在庫販売用のツールを活用するのが必要不可欠であるためモールがAPIを提供しているようなチャネルを選ぶ必要があります。
(例:Amazon、楽天、Yahoo、eBay ただしどこも無在庫販売は表向き禁止しています)

無在庫販売の流れで解説したように

  1. 無在庫販売で売れる商品をリサーチ
  2. 出品
  3. 在庫管理
  4. 商品が売れたら仕入れ
  5. 発送

 という流れになります。

それぞれ詳しく解説します。ここではAmazonでの無在庫販売を例に解説します。

無在庫販売で売れる商品をリサーチ

無在庫販売を行なっているセラーを特定します。特定の方法としてはリードタイムが長い(1~2週間の)セラーを探します。

AmazonやeBayなどではセラーIDを使ってそのセラーが扱っている商品情報を抜き出すことが可能です。また特にAmazonであれば同じASINコードで海外の商品ページと繋がっているため仕入れ先まで一気に見つけることが可能です。

Amazon以外の場合はキーワードや写真などから同じ商品を見つけます。この作業は自分でやっていてはキリがないのでお金を払って外注化するのが一般的です。この部分までソフトウェアで自動化しようと思ってもGoogle画像検索の精度が完璧でなかったり普段何かしらの商品をキーワード検索しようと思っても異なる商品まで引っ掛かるように効率的ではありません。

逆をソフトウェアだけで完結するような商品は誰でも見つけられてしまうのでチャンスがある部分だと言えます。

出品

リサーチが出来ていれば出品自体は簡単です。どのサイトを使うとしてもタイトル、商品画像、説明文は必要になりますが各サイトによりテクニックは異なるので各サイトの無在庫販売に特化した情報を元に出品しましょう。

無在庫販売ではまとめた出品、出品取り下げが多くなるので一般的にはここもソフトウェアで管理します。

在庫管理

商品が売れた際に事前に仕入れ先としてメモしておいた購入先から商品を仕入れられるように在庫管理を行う必要があります。この際在庫が切れたり値上がりしていると発送できなかったり赤字になってしまうので常に仕入れ先の価格や在庫状況を元に在庫管理ができるソフトウェアの導入が必要です。

弊社のサービスアマトピアでもAmazonとeBayの仕入れ先に基づく在庫管理が可能です。

一応このようなソフトがなくてもGoogleスプレッドシートなどで手動で管理しても問題ありません。特に商品数が10品など少なければ毎日在庫チェックを行う手動での管理も可能でしょう。

ただしそれだと完全な休みが取れないため結局手動でやるとしても人を雇って任せる必要がある部分になります。本業で取り組む場合はリスク管理の観点からも最初から導入することをお勧めしていますが副業的に取り組む場合は人件費とソフトウェアの費用のコストが逆転するタイミングでソフトウェアの導入をしてもいいかもしれません。

商品が売れたら仕入れ

在庫管理ができていればここは簡単です。後段の発送で代行会社を利用する場合は代行会社に、自社で送る場合は自社を発送先として商品をオンラインで注文しましょう。

発送

事前に利益を想定した際の配送方法で送ります。仕組み化するためには自社で倉庫を借りてパートの方を雇うか最初から代行業者に商品を送り発送も行なってもらうようにしましょう。

自分自身で発送を行うのは最初のうちはいいですがそれだといつまでも副業から抜け出すことは出来ないため無在庫販売を事業化するにはどんな形であれ配送は自分で行わないようにしていく必要があります。

無在庫販売のやり方まとめ

無在庫販売の鉄則はアカウントを凍結させないことです。サスペンドのほとんどは開始してから3ヶ月以内に起こります。それは無在庫販売の正しい知識がないまま言葉の響きだけでノーリスクでできるビジネスだと思い取り組む方が多いためです。

小売しから仕入れる限りは知財の問題も絡んでくるのでより安定した運営を行うには中古品のみを扱ったり卸から仕入れるようにしましょう。

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