Amazon SP-APIの接続・利用方法
目次
この記事ではAmazonのSP-APIの接続方法を紹介します。
SP-APIとは?
SP-APIとはSelling Partner APIの略で10年以上使われてきたMWS APIのの後継となる次世代のAPIのことです。
MWSと比べてAPIのコール数が多く確保されている為ツールのスピードアップが期待されています。
日本ではまだ公開されたばかりのAPIですが1~2年程度はMWS APIと並行して使用可能である為ツール利用者側で特別何か作業が必要になるわけではありません。
弊社でもSP-APIへの以降を進めていますがファイル形式の変更や認証方法の変更等はあるものの基本的にはMWS APIが拡張されたAPIとなっています。
利用者としてのSP-APIの認証方法
今まで通り開発者アカウントに権限を付与する形で利用することになります。
SP-APIでは以下の情報が必要になります。
- sellingPartnerId
- developerId
- mwsAuthToken
MWS APIの認証は最初だけ認証をすればよかったのですがSP-APIでは内部的にはA Login with Amazonを通して言って時間毎に認証を行う仕組みとなっています。
この部分は開発者側に関係あることでユーザーの方は今までのMWS APIのように認証可能です。
APIのコールリミットがユーザーによって可変になっているためAmazonで販売を行なっているほとんどのユーザーは1時間当たりの取得数がMWS APIの場合より増えます。
開発者としてのSP-API
開発者としての審査として以前はアナログでメールのやり取りなどが何度も必要でしたがSP-APIではweb上のフォーム入力で完結すると言われています。
すでにMWS 開発者として登録済みの企業は新たに審査を受ける必要はないので弊社では確認できませんがより間口が広くなったと言えます。
SP-APIの内容
MWS APIが対応している部分は基本的に全てカバーしている為見慣れたAPIが多いですが認証など仕様が変わった部分に対してはauthorization-apiやsolicitation-apiのように新しいapiが用意されています。
北米エリアやヨーロッパエリアでしか使えなかった一部のメソッドも使えるようになっているので開発しやすくなっています。
記事執筆時点では本番環境での利用は行えませんが弊社はベータテスターとして参加していたため認証方法等について確認済みです。
Amazon SP-APIの接続・利用方法まとめ
利用者としては特に変更はなくAPIの性能が上がっているので楽しみにしていてください。
開発者としては新規で開発を行う人は特に問題ないと思いますがMWS APIから移行する場合は
- OAuth2.0への認証方法の変更
- xmlからjsonへのファイル形式の変更
- エンドポイントの変更
- 従来取得できなかった項目の追加(APIは11種類追加で今後も追加が予定されている)
に注意する必要があります。
EC事業者が増えているのでSP-APIを利用した開発者も増加が予想されます。MWS APIは廃止されるので時代についていけない企業は淘汰されてしまいます。
また弊社でも取得スピード・取得量の増加に加え従来取得できなかった項目の取得を早速始めているのでユーザーの方はツールの進化にご期待いただければと思います。