【Amazon輸入ツールだけでは追えない世界】儲からないなら破産管財品に目を向けてみては

Amazon輸出入コラム

目次

以前にも申し上げましたが
Amazon輸入で儲からない理由
PLに起こしてみれば明白となります。

細かく考えますと
Amazon輸入には
関税、納品代行等の
販管費も発生する訳ですので
より綿密な計算が求められますが
それでも物販の根本部分となる
売上総利益(粗利)の層の
対策が不十分であれば
そこから原因を考察するべきです。

ここでの費用は売上原価。
特に仕入費用について考えます。

ただ仕入費用とは言っても
売上原価についての言及ですので
売れる売れないの話ではなく
最低限、売上高に繋がっている前提です。

あくまで売上原価
如何に抑えられるかについて考えていきます。

また、繰越商品に振り替える様な
在庫品に関しましては
別の儲からない要因として
分析の必要性がありますので
「売る」為の商材選定についても考えます。

日本が誇る世界遺産とは

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NHKで放送されております
「プロフェッショナル 仕事の流儀」
という番組をご存じでしょうか。

先日、同番組内にて
世界遺産に関する特集が
組まれておりましたので
商材選定に関する考え方として
使わせて頂きます。

これは主に、Amazon輸出の分野で
生きてくる考え方となりますが
同時にAmazon輸入であっても
応用できることはあるかと思います。

まず、日本には世界遺産として
登録されている物件が
有形のもので20個
無形のもので22個存在します。

日本には世界に誇る物品が
これだけの数あるということです。

では、単純にこれらの物件を
Amazon輸入での商材に選択しましょうと
言いますと、恐らく文化遺産を
転売しているという意識に
苛まれてしまうことかと思われます。

ですが、日本で登録された
世界遺産の多くが
知識、技術等を中心とした
無形文化遺産でありますので
その脈々と伝承されてきた技術から
生まれる最高級品
世間に認知されなければ
いずれ廃っていってしまいます。

この最高級品を
我々が国内外で扱うということは
世間に広く伝えるという意味も
同時に担っていると考えます。

大阪で登録された
無形文化遺産「人形浄瑠璃文楽」の
文楽人形遣いで有られます
桐竹勘十郎氏(63)の言葉に
この様なものがございます。

「『遺産』って言うと
動いていないもの、活動していないもの
死んでしまったものみたいな
そういうイメージもちょっとあるんですよね。」

この言葉の様に
プロフェッショナルと呼ばれる方々は
「遺産とは言わせない」思いを抱きながら
常に仕事を遂行されていることが
分かるかと思いますので
僭越ではありますが
この思いを無にしてはいけないと思うのです。

結城紬 (Yuki-tsumugi)

茨城県結城市には
「結城紬」という絹織物が
無形文化遺産として登録されています。

この地域は、元々養蚕業が盛んであり
その蚕の繭から生糸を作って
独自の特産品として発展してきました。

特に注目すべきがその技術です。

  • 糸つむぎ

まずは糸を紡ぐ工程です。

糸というのは1本の繊維から
出来ているのではありませんので
何本もの繊維を撚り合わせて
1本の糸を作らなくてはなりません。
(その行為を「紡ぐ」と言います)

真綿をつくしという道具に掛けて
両手の親指と人さし指で糸を紡いでいきますが
指先の感覚だけで行う
非常に繊細な技となります。

  • 絣くくり

染色済の糸を縦横に織り上げ
模様を作る工程です。

絣の色数分をくびり染色と繰り返し
全てを同じ力でくびらないと良い模様が出来ない
大変技術を要する工程です。

  • 地機織り

地機という織り機を使って
機織りをする工程です。

これら全ての工程を
職人による手作業によって
完成されるものが最高級品の絹織物となります。

本美濃紙 (Japanese-Paper)

本美濃紙とは
岐阜県美濃市に
1300年に渡り伝承されてきた
無形文化遺産「和紙」です。

特にこの地域では
「オンナガミ」と呼ばれ
女性が多く漉いてきたと言います。

その和紙職人の中でも
鈴木豊美氏(64)の和紙は
繊維の絡み具合が均一で美しいと言われ
文化財の修復等に使われます。

良い和紙の特徴とは
その薄さにこそあると言われますが
極薄の和紙を作るには
当然、高い技術が必要です。

その極意は
原料を溶かした水を
自在に操ることだと聞きますが
その工程に関する部分を引用しますと

「縦と横、二つの方向に動かして漉く
縦に動かすときは、同じ量の水が同じ速度で
均質に動く様に常に微妙なバランスととっている。

横に動かすときは
手前よりも奥の水の量を多くして振っている
水は手前から汲む為、奥が薄くなりやすいから。

水の動きは音でも判断する。

チャプンチャプンという音が出るのは
水が良いタイミングでぶつかっている証拠。」

これらの作業を1日を通して
女性1人で行う訳ですから

「体全体で漉いてますから
夕方になるとバタンキューです」

というコメントから分かる通り
本美濃紙が如何にして作られているのかが伺えます。

「破産管財品」の仕入方法論

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廉売される商品には
アウトレット品や展示処分品等がありますが
破産管財品についてはご存知でしょうか。

破産管財品とは
いわゆる破産者が所有「していた」
財産となる訳ですが
まずは、破産手続の流れから説明します。

  1. 破産手続開始の申立て
  2. 裁判所が破産手続開始の決定
  3. 裁判所が破産管財人を選任(弁護士が通例)
  4. 破産管財人が債務者の財産等を換価処分
  5. それによって得た金銭を債権者に弁済

この流れから分かる様に
破産手続の主な目的は
債権者に債務を弁済することにあります。

では、我々Amazon輸入者と
破産管財品がどの様に
繋がるのかについてですが
重要なのは、上の「財産等を換価処分」
という件です。

この過程にて
破産管財人はより多くの弁済を図る為に
入札による競売の実施や
買取専門事業者に管財品を
流す場合があります。

ここで注目すべきが
買取事業者からの仕入れです。

GOOGLEで「在庫 買取」と
検索してもらえれば分かりますが
この手の在庫買取事業者は
WEB上でも、法人からの買取依頼を
受け付けています。

これだけ見ますと
在庫を買取しているだけですが
その買い取った品を収益に変える為には
更にその買い手を探さなくてはなりません。

流石にこの場では言えませんが
破産管財品を個人(法人)に販売する情報
WEB上には存在しています。

破産管財品として出回る品の特徴は
ハイブランドでありながら
超安価な商品が多い傾向にある為
一度の買付で、1年を通した
安定した販売が可能になる見込みがあります。

その情報を基にした例を挙げますと
以下の様な感じになります。

  • 売上高: 28,200円
  • 売上原価: 600円
  • 売上総利益: 27,600円
  • 売上高総利益率: 97.87%

如何でしょうか。

売上高総利益率が「97.87%」という
馬鹿げた数字になっております。

破産管財品の仕入れから
Amazonでの販売に繋げますと
この様なことが可能になってきますが
懸念として、一定額の買付資金
求められることは認識しておいてください。

これらの仕入れは
到底、Amazon輸入ツールから拾った
ブランドリストからでは
追えない世界となりますが
これは何も、Amazon輸入ツールの
否定にはなり得ません。

Amazon輸入ツールの応用法は
徹底した合理化に意味がある一方で
上記で説明してきた様な世界は
(特に伝統工芸品の仕入れ)
抽象的ですが、人間本来の魅力といったものが
要求される分野なのではないでしょうか。

交渉する人間に魅力がなければ
仕入れが実現しない様な気さえします。

また、破産管財品仕入れも
Amazon輸入ツールからとは異なり
求められるものは情報力資金力です。

どの方法を選択するのかは
完全にAmazon輸入者に委ねられます。

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